資産運用白書Article

2019.10.01

資産運用の基礎知識

資産運用方法とその種類!初心者にも人気の資産運用とは?

資産運用の基礎知識

(概要)資産運用にはさまざまな方法があります。証券投資では、株式投資・国内債券・個人向け国債・外国債券・REIT(上場不動産投信)、これらを含んだ投資信託などがあります。その中でこれから資産運用を始めたい人に適したものは何でしょう。それぞれについて説明しながら、初心者におすすめの運用方法を紹介します。

 

さまざまな資産運用

初心者の方に人気がある資産運用について見てみましょう。

①株式投資
証券取引所に上場している企業の株への投資です。購入時より高くなった時点で売却すれば、その差益によって資産が増えます。企業からの配当金や株主優待などもあり、人気がある資産運用法です。
ただ、株価には日々変動があります。場合によっては投資した企業が倒産し、株価がゼロになるという大きなリスクもあります。売買する株式の選択や売買のタイミングなど、ある程度の知識が必要になるでしょう。また投資する資金も十分余裕のある資金で投資する必要があります。

②国内債券
国が発行している国債のほか、地方自治体が発行する地方債や企業などが発行する社債のうち、日本国内で発行される債券です。
債券の発行ごとに年間の利率や金利が支払われる利払日、満期にあたる償還日などの条件が決められており、購入した投資家は条件通りに利金を受け取ったり、元本を返済されることになります。金利は預金に比べると高いケースがほとんどです。

③個人向け国債
日本国政府が発行する債券で、個人だけが購入できる国債の一種です。満期になれば投資した資金がそのまま戻ってきます。満期まで金利が変わらない「固定3年」「固定5年」、金利が半年ごとに見直される「変動10年」の3種類があり、どれも最低金利が0.05%(税込)と設定されています。預金金利にくらべれば金利は若干高くなっています。
また特徴的な仕組みは、原則1年間は換金することができませんが1年経過以降は直前2回分の受取利息(およそ1年分)を引いた金額が現金化される仕組みとなっています。つまり、現金化しても実質投資資金を下回る結果にならないということが大きな特徴となっています。

④外国債券
発行体・発行市場・通貨のいずれかが海外の債券を、外国債券と呼びます。代表的な外国債券はドルやユーロなど外国通貨建て(外貨建て)で発行されています。
一般的に外貨建てである外国債券は国内債券に比べ金利が高く、その点は大きな魅力です。ただし、円貨建て債券のリスクに加えて為替リスクが発生しますので注意が必要です。

⑤REIT(上場不動産投信)
多くの投資家から集めた資金で、オフィスビルや商業施設、マンションなど複数の不動産などを購入し、その賃貸収入や売買益を投資家に分配する商品です。日本国内で上場しているREITは、JAPANの「J」をつけて「J-REIT」と呼ばれています。J-REITは、収益の90%超を分配するなどの一定の条件を満たせば、実質的に法人税がかからず、「内部留保」もないので、収益がほぼそのまま分配金として出されます。 つまりJ-REITは投資家に分配金を出しやすい金融商品といえるでしょう。

⑥投資信託
一言でいえば「投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式・債券やREITなどの資産に投資・運用する商品で、その運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みの金融商品」です。「集めた資金をどのような対象に投資するか」は、投資信託ごとの運用方針に基づき専門家が行います。
投資信託は少額から始めることができますし、複数の資産を組み合わせることでリスクの分散が図られます。投資信託は普段の売買を運用のプロに任せることができるので、資産運用の初心者であっても投資を始めやすい商品と言えるでしょう。

上記投資商品以外にも、投機性が高い運用手法で「FX」や「先物取引」といった言葉もよく聞かれるとおもいます。どちらも非常にリスクの高い取引になりえますので、投資初心者にはおすすめできません。その理由をご説明したいと思います。

FXは「Foreign Exchange」の略で、外国通貨を対象に為替の変動で利益を得るものです。たとえば、1ドルを100円で買い、その後、1ドルが110円になれば、差益の10円が利益になるわけです。
FXには「レバレッジ」という仕組みがあり、最大で自己資金の25倍までの取引が可能です。たとえば自己資金が4万円でも、その25倍=100万円分の取引ができるということです。
うまくいった場合、利益は大きくなりますが、その反対に大きな損失を負うリスクがあります。

また、先物取引は対象を日経平均等の株式を対象とした取引と、農作物、エネルギー、金などの資源を対象とした取引があります。
たとえば、金を10万円で購入すると約束したとしましょう。その後、金の価格が上がり12万円になったとします。しかし、約束は10万円ですから、12万円の金を10万円で購入できることになり、差額の2万円が利益になるわけです。反対に金が8万円に下がったとしても、約束通り10万円で購入しなければなりません。つまり、2万円の損失ということになります。
先物取引は現物取引ではなく、商品売買の約束による取引です。そして、株価、農作物、エネルギー、金などの価格を予測することは専門家にも難しいものです。

FXも先物取引も自分で用意した投資資金(自己資金)からレバレッジによって大きな取引が可能ですが、もし大きな損失となった場合は追加資金を求められる(追証)ことがありますので、損失がどこまでも大きくなってしまうことになりかねません。そのため、初心者には難しい投資手法と呼べるでしょう。

 

資産運用について

資産運用とは、自分の資産を株式など金融商品に投資し、資産を増やそうというものです。これは資産運用の初心者であっても経験者であっても変わりはありません。

ただ、投資を始める際に知っておくべきことは、①何のために資産を運用するのかその目的を明確にすること、②投資にはリスクがあること、③リスクに対しては「リスク分散」という手立てを講じること、この3つです。
なかでも、資産運用の目的、目標を明確にすることはとても大切です。資産運用方法の選択、その後の運用、またリスクの分散すべてに関わることだからです。

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