2019.09.08
投資信託を活用しよう
投資信託の購入から換金までの流れを知ろう!
投資信託の購入から換金までの流れを知ろう!
(概要)投資信託は誰でも始めることができます。証券会社や銀行、保険会社といった販売会社のほか、インターネットからも購入することができます。今回は購入から換金までの流れを見てみいきましょう。
投資信託の購入に際して
投資信託は販売会社を通じて購入できます。販売会社とは、証券会社、銀行、保険会社、信用金庫、郵便局などですが、現在ではインターネットからの購入申込みも一般的になっています。
インターネットからの購入は、わざわざ販売会社に出向く必要がなく、その点で多くの方が利用する方法です。
ただ「販売会社に出向いて購入するのは避けたほうがよい。なぜなら、販売会社の担当者によけいなものまで売り込まれるから」といった意見を目にすることがありますが、これはどうでしょう。
投資信託の商品にはその仕組みが難しいものもあります。投資信託関連の本を読んで勉強するのも有益ですが、販売会社の担当者に直接話を聞くほうが分かりやすいということもあります。
その結果、購入にあたって適切な判断につながることにもなります。販売会社の担当者に話を聞いたら、言われたとおり購入しなければならないという義務はないわけですから、販売会社に出向いて話を聞くということも投資信託購入に際して重要な選択肢です。
投資信託の購入時
投資信託の購入から換金までの一般的な流れを見てみましょう。まず、投資信託の購入時についてです。
(1)口座開設と購入の申し込み
証券会社や銀行などの販売会社で口座を開設します。開設の仕方は銀行口座開設と同じです。店舗で開設する場合、印鑑や免許証、パスポートなどの本人確認書類、および個人番号(マイナンバー)を確認できるものが必要です。
インターネットで口座を開設する場合、各販売会社が設けている口座開設ページから開設することになります。確認書類の提出を求められますが、WEB上でのアップロードなどの方法がとられます。
(2)購入代金を支払います。
(3)取引報告書を受け取る
「取引報告書」とは、購入した投資信託の売買内容を記載したものです。購入代金の入金が確認されてから2~3日以内に送付されます。
保有期限に送付される書類
投資信託の保有期間に送付される書類を見てみましょう。
(4)運用報告書を受け取る
投資信託の保有期間、「運用報告書」が送付されます。
投資信託は多くの投資家が出したお金をファンドマネジャー(運用会社)が運用するわけですが、一定の期間中にどのように運用してきたか、運用成果はどうなっているか、どれだけの費用がかかったか、そして、今後どのように運用していくかを明記した書類です。
原則として1年に1~2回送付されます。
(5)「分配金についてのお知らせ」
保有している各ファンドの決算時に送付されます。
運用会社の収益分配金方針にしたがって分配される分配金の受取額が示されます。分配金を受け取るか、再投資するか、自分の投資目的や運用報告書に示された成果・今後の方針などを考慮し決定します。
投資信託の分配金の受け取り、再投資にはそれぞれメリットとデメリットがあります。
分配金を受け取る場合のメリットは、現金が口座に振り込まれるわけですから、その度にお小遣いや補助的な生活費に使うことができる点です。ただ、分配金が普通分配の場合、税金がかかります。また、分配金を支払ったぶん基準価額が下がることになります。
再投資の場合、元本に分配金額分が組み込まれることになりますから、保有口数が増え、複利効果が得られる可能性があります。これが再投資の大きなメリットです。長期の運用を考えているのであれば再投資のほうがよいということになるでしょう。
投資信託の換金について
投資信託の換金方法には、「買取請求」と「解約請求」があります。
(6)換金の申し込みと代金の受取り
「買取請求」は、証券会社などの販売会社に受益証券の買取りを請求する方法です。言いかえれば、換金したい人、例えばあなたが証券会社などの販売会社へ売却するということです。
「解約請求」は、証券会社などの販売会社を通じて信託財産の一部の解約を請求する方法です。
どちらにしても、投資家にとって違いはありませんが、「買取請求」か「解約請求」を選択しなくてはなりません。
なお投資信託は、原則としていつでも換金の申し込みが可能ですが、一定期間解約ができない「クローズド期間」を設けているものもありますので、事前にしっかり確認しましょう。
ファンドの償還
投資信託には、その運用が終了する日があります。その日を償還日と言います。
(7)ファンド償還と代金の受取り
「償還」とは信託財産の清算を行い、投資口数に応じた償還金を投資家に返還することです。償還日になると「償還のお知らせ」が送付されます。
償還金はあらかじめ決まっているものではなく、投資信託の運用成果として償還日に計算され「償還価額」(償還日の基準価額)で保有口数に応じて支払われます。償還日から起算して5営業日目までに支払いが開始されます。