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2019.09.13

投資信託を活用しよう

プロが運用してくれるファンドラップは本当に大丈夫なのか?

プロが運用してくれるファンドラップは本当に大丈夫なのか?

(概要)今回はファンドラップとはどういったものなのか、ファンドラップのメリットとデメリットをご紹介しつつ、自分の資産の運用をすべて任せてしまっても問題はないのかといったことに関してご説明します。

 

投資信託とファンドラップの違い

資産運用はしたいものの、投資に対する知識がない。仮に始めたとしても、忙しくて運用状況を管理する時間がないなど、いざ資産運用をしようと思っても、さまざまなハードルがあって、なかなか始められないといった人は多いのではないでしょうか。

そこでおすすめしたいのが、資産の運用管理をすべて専門家に任せるファンドラップです。

そもそもファンドラップとは、自身の資産を証券会社や銀行などの金融機関に預け、そのすべての運用管理を任せるサービスです。ある程度の資産はあるものの、運用に関する知識も時間もないといった人に適したサービスで、以前は最低でも1,000万円以上の大口投資家向けが主流でした。

しかし現在では300万円ぐらいから始めることができるようになっていて、なかにはお試しプランとして30万円程度から始められるものもあります。そのためボーナスを使って、もしくは退職金の一部を使ってといった形で、気軽に始めることが可能です。

自分の資産を金融機関に預けて運用管理を依頼するというと、投資信託を思い浮かべる人も多いかもしれません。

自分の資産を金融機関に預けるという点においては、ファンドラップも投資信託と変わりはありません。では何が違うかというと、投資信託は投資家から集めた資産をまとめて運用し、その成果を投資家に分配するのに対し、ファンドラップは投資した本人のみの資産を運用管理する点です。そして個人のみの資産を運用管理するため、ファンドラップのほうが細かい調整も可能である点です。

 

ファンドラップのメリット

ファンドラップを利用するうえで最大のメリット。それは忙しくて自分で資産運用管理ができない人でもプロに任せることで、後は定期的に送付されてくる運用レポートを確認するだけでOKという点です。

プロに一任できるため、資産運用に関する詳細な知識を必要としない点も、ファンドラップの大きなメリットといえるでしょう。

さらにファンドラップのメリットとして、プロが自分に最適な投資先を選択してくれるというものがあります。

前項でもご説明したようにファンドラップは投資信託とは違い、投資のプロが個人の資産をそれぞれの用途に応じて運用管理してくれるサービスです。

そのため、例えばハイリスクでもハイリターンの投資をしたい。リターンは少なくても、ローリスクの投資をしたいといった投資家の要望を反映した運用管理が可能です。

また状況にもよりますが、プロと相談をしながら臨機応変に方針転換ができる点も、運用方針が決まっている投資信託に比べメリットは高いといえるでしょう。

 

ファンドラップのデメリット

資産運用にかける時間や知識のない人にとって、大きなメリットのあるファンドラップですが、デメリットも少なからず存在します。その中でも大きいのが、手数料が高額である点です。

それぞれの金融機関で違いはありますが、基本的にファンドラップそのものの手数料に加え、投資先の信託報酬の手数料も加わるため、2つの手数料を支払わなくてはなりません。

ファンドラップは主に投資信託に投資を行います。この投資信託の手数料自体が高額であるケースが多く、さらにそこにファンドラップの手数料が加わることで、仮に利益が出たとしても、手数料を差し引くとほとんど残らないといったケースも珍しくありません。

それでも利益が出ていればまだ救いがありますが、ファンドラップは自身で運用方針を決められるとはいえ、元本保証のサービスではありません。そのため損失が発生することもあり、そうした場合でも手数料は取られてしまうため、さらに大きな損失となってしまうケースも起こり得ます。

 

ファンドラップの利用は余裕ある資産を活用することがポイント

ファンドラップのデメリットである手数料の高さは、自身で運用をする時間と手間が省けることとのトレードオフになるため、その点については十分に理解したうえで利用することが重要です。

自分の手間と手間が高い手数料に見合うかどうかを検討した上で、それでも価値があると思えば、ファンドラップはメリットが多いサービスですが、時間と手間を勘案しても割が合わないと思えば、利用は控えたほうがよいと言えます。

繰り返しになりますが、ファンドラップは元本保証がされているサービスではありません。そのため自身の資産すべてを預けてしまうと、場合によっては損失が発生し、その後の人生設計にも大きく影響してしまうこともあり、リスクはかなり高くなります。

ファンドラップを上手く活用するポイントは余裕のある資産を使うこと、そのうえでプロと相談の上、進めていくことをおすすめします。

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