2019.11.05
資産運用について考える
根本的に資産運用が上手くいかない理由!
金融資産を増やす資産運用の方法
(概要)日本は預貯金に資産を置いている人が多いですが、それでは超低金利で利息は期待できません。公的年金の受給額について不安も増す中、老後の資金について頭を悩ます人も多いでしょう。
今後、資産運用が必須になることを見据え、自身の資産を効果的に運用するためのアドバイザーとなるIFAについてご説明します。
欧米との資産運用の考え方の違い
テレビや雑誌などで「投資」や「資産運用」といった言葉をよく見かけるようになりました。しかしそれでも多くの日本人は、そうした言葉にある種のうさん臭さを感じているのではないでしょうか。
日本では資産は貯めておくものであり、運用するものではないという価値観が強く根付いていることに起因しています。しかし少子高齢化によって公的年金の受給額が減額されるかもしれない、超低金利で貯金しても利息はほとんどつかないなど、将来的な不安は大きくなるばかりです。
以前から日本人は貯金を好み、欧米人は投資を好むとよく言われています。2018年8月14日に日本銀行調査統計局が発表した「資金循環の日米欧比較」を見ると、それぞれの国の金融資産構成は次のようになっています。
【日本】
現金・預金 52.5%
債務証券 1.3%
投資信託4.0%
株式等 10.9%
保険・年金・定型保証 28.5%
その他 2.8%
【米国】
現金・預金 13.1%
債務証券 5.9%
投資信託11.8%
株式等 36.2%
保険・年金・定型保証 30.2%
その他 2.8%
【欧州】
現金・預金 33.0%
債務証券 2.5%
投資信託9.6%
株式等 19.2%
保険・年金・定型保証 33.4%
その他 2.2%
日本では金融資産の半分以上が現金・預金であるのに対し、欧米ではかなり低い割合になっています。逆に投資信託や株式は日本で14.9%しかないのに対し、米国では全体の約半分の48%。欧州でも28.8%と、日本の倍以上を投資に費やしていることがわかります。
なぜ日本と欧米ではこれだけの差があるのか。その理由は1つではありません。
例えば日本では高度経済成長時代の普通預金の金利水準は3%(1974年)。定期預金に至っては5.7%(1991年)と、今よりもかなり高金利でした。
そのため投資をせず、預けておくだけでもお金が増えていたのです。反面、株式投資は手数料や税金が高く、規制が多かったことも、日本人が投資よりも貯金を選択していた理由の1つです。
では、欧米が日本に比べ投資に熱心なのにはどういった理由があるのでしょう。
いくつかの理由が考えられますが、そのなかでも大きいのは教育とFAの存在です。日本では、以前から学校で金融や資産運用に関する授業というものはありませんでした。しかし例えばイギリスでは、11~16歳で金融を含めた経済教育は必須となっています。米国でも、全米共通の教育課程としてはないものの、各州や学校などで個人金融教育に関する教育基準を持ち、それに応じた教育を行っています。
そしてもう1つの理由であるFA。これはファイナンシャルアドバイザーのことですが、このFAが普及していて、特にアメリカでは多くの人がFAをつけて資金運用を行うなど、投資は非常に身近なものとして存在しています。日本では金融機関の営業員(セールス)が資産運用についてアドバイスをしてくれますが、名前のとおり商品のセールスとなっている場合も見受けられます。また営業員が担当者としてついても数年間で転勤してしまう可能性もある為、継続的なアドバイスを受けづらい仕組みにもなっています。
このあたりが日本と欧米との大きな違いといえそうです。
IFAの重要性
これまでFAというと、一部の富裕層のものといったイメージをお持ちかもしれません。しかしこの時代、資産運用を行うことは贅沢なものではなく、不安定な将来を少しでも安心して過ごすためにも当たり前のこととして、認識し上手に活用していく必要があります。そこで重要になるのがIFAです。
これまでのFAは、金融機関に属していたため、その金融機関に有利な商品をすすめるなど、必ずしも顧客本位ではないケースも存在しました。そして組織に属していることから、担当になっても途中で転勤してしまうといったことも少なくありません。
しかしIFAは証券会社と業務提携はしているものの、あくまで中立的な立場で顧客本位の資産運用を行います。そしてIFAは独立系のため、一旦、契約すれば基本的には長期に渡って自身の資産運用の良きアドバイザーとして信頼関係を築いていくことができます。
これまで教育不足と親身になってアドバイス、サポートをしれくれる人材がいないことが、日本人の資産運用が上手くいかない要因の一つでした。
しかしIFAはそうした状況を変え、顧客と信頼関係を築きながら、本当の意味での顧客本位の資産運用を実現する存在です。もしこれから資産運用を本気で行いたいと思われているのであれば、自分に合ったIFAを探してみてはいかがでしょう。