2019.10.16
ライフプランニング
20代ライフプラン・マネープランのポイントは?
年代別ライフプラン
(概要)20代といえば前半であれば大学生、もしくは大学院生と学生生活を送る世代。学校を卒業しても就職したばかりのため、仕事を覚えることが最優先です。将来的なライフプランやマネープランを真剣に考えるのは「まだ先でいい」「現実味がない」という人も多いでしょう。
しかし、今は景気がよく給与が右肩上がりで増えていく時代ではありません。そのためできるだけ早い段階で自分のライフプランを考え、それに合わせてマネープランを作成していく必要があります。
今回は20代でライフプラン、マネープランを考える際のポイントについてご説明します。
決して早すぎることはない!20代からのライフプラン・マネープラン作成
20代は大学を卒業して就職をしたとしても、学生時代の奨学金の支払いで貯蓄に回せるお金はないという人も多いかもしれません。まして地方から東京に出てきて一人暮らしをしていれば、日々の生活費に加えて高い家賃の支払いもあります。
そうした状況でライフプランといっても、「目の前のことだけで精いっぱい」と思うかもしれません。しかし、将来を見据えたライフプランを早いうちから考え、計画性を持って生活をしていくことはとても有効です。
20代のうちから自分の将来に対して明確な目標を持ち、それに合わせてライフプラン、マネープランを立てることができれば、30代になってからでも焦ることなく余裕を持った生活を送れる可能性が高まります。
もちろん、20代で思い描いたことがすべて現実になるとは限りませんが、逆にいえば事前に計画を立てておけば、仮に上手くいかなかったとしてもそれほど焦る必要もありません。予定通りにいかないことも想定したうえで計画を立てておけば、第二、第三の方法に方向転換がしやすくなります。
しかし、何の計画性もなければ、上手くいかないことが起きるたびにゼロからやり直しになってしまいます。年を重ねるごとに、ゼロから始めることに体力、気力が追い付かなくなってきます。また、結婚して子供が生まれるなど守るものが増え、やり直しをするにも自分だけの意志だけでは進められない場合もあります。
20代から具体的なライフプランやマネープランの計画をたてる
具体的に20代からライフプラン、マネープランを作成する方法についてご説明します。ポイントは次の通りです。
□できるだけ具体的なライフプラン、マネープランを考える
20代のうちは将来のことはまだわからないので、漠然としたものでも構わないと思われるかもしれませんが、そうではありません。先のことまでわからないとしても、できるだけ具体的なライフプラン、マネープランの作成をしたほうが、修正もしやすくなります。
ライフプランやマネープランは1回作ったら終わりではなく、常に手元に置いておき、ことあるごとに見直しをしていくべきものです。仮に最初に作成したライフプランが実現できなかったとしても、そこで見直しを行い、修正していけばよいので、できるだけ具体的なライフプラン、マネープランの作成を心掛けてください。
□具体的なライフプラン、マネープラン作成のポイントは政府統計を参考にする
次に具体的なライフプラン、マネープランの作成方法ですが、これは政府統計を参考に行います。例えば人生の中でも、大きなライフイベントの1つが結婚ですが、これは厚生労働省が毎年発表している人口動態統計にある「婚姻に関する統計」を参考にします。
この調査によると、平成27年度において、夫婦ともが初婚の場合、男女の平均年齢は男性が30.7歳、女性が29歳です。つまり男性であれば30歳もしくは31歳、女性であれば29歳で結婚とライフプランを立てます。次に出産、そして寿命とそれぞれの政府統計を参考にライフプランを作成していきます。
そして、そのライフプランをもとにキャッシュフロー表を作成します。そうすれば、何歳でいくらのお金が必要なのかが見えてきます。それをもとにマネープランを考えていけばいいのです。
□政府統計を参考にしたライフプラン、マネープランをもとに自分の現状を加えていく
前項で作成したライフプランはあくまでも全国の平均です。最終は、これを参考にして自分の現状を加味し、自分だけのライフプランを作成します。
例えば結婚をする、しない。結婚をしたとしても子供をつくる、つくらないなど、現在の自分の考えをライフプランに反映させ、それをもとにキャッシュフロー表をつくり、マネープランを作成していきます。
いきなり自分だけのものを作ろうとしても、漠然としたものになる可能性が高いので、まずは平均を見て、それをもとに考えれば作りやすいでしょう。
お金の使い方と30代以降のライフプランの基礎作り
20代でライフプラン、マネープランを作成する最大のメリットは、30代以降のライフプランの基礎ができること、そしてお金の使い方に無駄がなくなることです。特に生活水準を下げることは心理的にも困難なため、自分の収入とのバランスが良い生活を身につけることが何よりも重要です。
少子高齢化が進む日本において、平均寿命は年々延びています。これは、自分たちの老後が今よりもさらに長くなる可能性が高いということにもなります。老後が長くなればなるほど、老後に必要な資金は多くなるということです。その為、できるだけ若いうちからお金の使い方を考え、老後に備えるようにしましょう。