2019.10.11
ライフプランニング
ライフプラン作成方法のポイントと注意点!
ライフプランの基礎知識
(概要)資産運用をするうえで、最も重要なことは計画性を持つことです。計画性を持って資産運用をしなければ、どんなに資産があったとしても無駄になってしまうばかりか、快適な老後を送ることもできなくなってしまいます。そこで、ライフプランを作成する事が大事になってきますが、一口にライフプランを作成するといっても、「何から手を付ければよいかわからない」といった人も多いでしょう。
今回は具体的なライフプランの作成方法、そしてライフプランを作成するためのポイントや注意点をご紹介します。
ライフプランはできるだけ若いうちに立てる事が重要
ライフプランの作成は、できるだけ若い年齢で行うことをおすすめします。可能であれば30代がよいでしょう。若い時は、先のことを考えにくいかもしれません。しかし住宅の購入や子供の教育資金、老後の生活費などは、早いうちから考えて準備をしておくことで、想定外の出来事があった場合の備えにもなります。
例えば、住宅を購入してからライフプランを作成してみたら、「10年後にはローンの支払いができなくなっていた」といったことも珍しくありません。逆に中途半端に妥協せず、「もっと高い家を買っておけばよかった」となることもありえます。そうならないためにも、できれば30代前半でライフプランを作成しましょう。
ライフプランの作成方法
では、具体的なライフプランの作成方法をご紹介します。
ライフプランは年齢にもよりますが、10~30年単位で作成するため、手作業ではかなりの手間がかかります。そこでおすすめなのが、ネット上にあるさまざまなライフプラン作成ソフトです。これであれば数字を入力していくだけで後は自動で計算をしてくれ、ものによってはグラフ表示までできるものもあります。
ライフプラン作成ソフトは有料のものもありますが、無料で利用できるものもありますので、自分に合ったものを見つけてみてください。
もちろんExcel(エクセル)などを使って自分で作成することも可能です。
ライフプランは、縦軸に自分、そして家族がいれば家族の名前を入力し、横軸に年齢を入力します。次に、年齢ごとの予想収入を入力していきます。結婚していて、夫婦で仕事をしている場合はそれぞれの予想年収を入力します。
次に支出ですが、まず大きな支出となる住宅購入資金や子供の教育資金を入力します。予想収入を元に、何歳でいくらの住宅を購入するかを決めましょう。
住宅ローンの計算も、ネット上を探せば住宅ローンシミュレーションがいくつもありますので、それを利用して毎年の支払額を計算します。
子供の教育資金は小学校、中学校、高校、大学の入学資金のほか、塾、習い事にかかるお金も含めて入力します。現在、子供がいない場合でも、何歳ぐらいで子供がほしいのかを決め、それに合わせて計画を立てます。
また「住宅購入」「教育」に並ぶ、人生の3大資金と呼ばれる定年後の生活資金も考える必要があります。具体的な金額は厚生労働省や研究機関などが発表しているデータがありますので、それを参考にするとよいでしょう。
生命保険文化センターが平成28年に発表した「生活保障に関する調査」によると、老後の最低日常生活費の平均は22万円、ゆとりある生活を送るには34.9万円です。この金額を用意するための資金計画もしっかりと考え、ライフプランを作成します。
収入と大きな支出を決めたら、次はそれ以外の支出について入力していきます。まずは海外旅行や車の購入など日常生活とは別にかかるお金を決め、最後に食費、被服費、保険、雑費といった金額を入力していけば、ライフプランが完成します。
ライフプランを作成する際のポイントと注意点
ライフプランを作成する際のポイントとして一番重要なことは、すべてをきっちりと決め過ぎないことです。
人生すべてが予想通りいくとは限りません。むしろ予想通りにいくことのほうが少ないといってよいでしょう。そのため、あまり細かく決め過ぎても予定が狂ったときの修正が大変になってしまいます。
例えば10年ごとに車の買い替えを予定していても、5年で事故を起こしてしまう場合もあるでしょう。子供の教育費も国公立に行くことを前提としていても、私立になる場合もあります。ある程度の余白をつくり、臨機応変に対応していけるようにすることで、結果として長期的な計画設計がしやすくなります。
ライフプランの作成で注意すべき点は、ライフプランは1回作ったら、それで終わりではないということです。前述したように、予定が変われば修正する必要があることはもちろん、そうでなくとも定期的に見直しを行い、その都度、書き直していくことで、より明確なライフプランができあがっていきます。
そして最も重要なことは、ライフプランは一人ではなく、家族と話し合いながら決めていくということです。特に結婚している場合は、夫婦で話し合うことで、子供の教育方針や老後の生活設計をお互いにどう考えているのかがよくわかります。
その時を迎えて、意見に大きな違いが出てしまわないように、夫婦で共通のビジョンを持てるライフプラン作成を目指しましょう。二人で共通の目標を持つ方が、夫婦として、家族としての連帯感も芽生えます。