資産運用白書Article

2019.12.02

金融資産から考える

金融資産3000万円以上の人は、どんな資産運用ができる?

金融資産を増やす資産運用の方法

(概要)
1億円以上の資産を持つ人が富裕層と定義されていて、日本で1億円以上の資産を持つ層は全体の2.3%です。3,000~5,000万円の資産を持つアッパーマス層は、全体の12.87%の割合です。今回は、このアッパーマス層におすすめの資産運用方法をご紹介します。

 

1億円以上の資産を持つ人は121.7万世帯、3,000~5,000万円は680.9万世帯

2016年11月28日、株式会社野村総合研究所が発表した日本の富裕層アンケート調査の結果によると、3,000~5,000万円の資産を持つものをアッパーマス層と定義しています。
このアッパーマス層が資産運用していくにはどういった方法があるでしょう。

 

自分で資産運用することのメリット

資産運用の方法は大きく分けて自分で運用する、プロに任せるの2通りあります。

まずは自分で運用する際のメリットについてご説明します。資産を自分で運用することの一番のメリットは自分の判断で取引が行えること。そしてプロの手を借りないことで手数料負担が少なくすむということです。資産運用は株、不動産、債券、FXなど一般的に耳馴染みのあるものを挙げただけでもさまざまな種類があります。そうした中から自分の興味ある投資方法を選択し、自由に取引を行えることは、自分で資産運用することのメリットです。

そしてもう1つのメリットである手数料です。投資の種類にもよりますが、一般的に投資に利用される投資信託であれば、購入時に販売手数料や保有中に管理手数料といった費用を支払う必要があります。またプロに完全に資産運用を依頼するヘッジファンドの場合、管理手数料に加え、成功報酬も必要になります。

つまりプロに任せるとはいえ、そのプロに支払う手数料や成功報酬以上の利益を上げないと、自分の利益にはならないということです。自分で運用を行えば、すべて自分の利益になることは大きなメリットといえるでしょう。

 

自分で資産運用することのデメリット

対して自分で資産運用することのデメリットですが、一番のデメリットは手間と労力がかかることです。さまざまな投資方法の中から自分の好きなもの、興味あるものを選択して自由に取引を行えることは確かにメリットといえます。

その反面、すべて自分で時間をかけて調べてから行わなければなりません。例えば株式投資をする場合、株自体の勉強はもちろん、それに加え日本や海外の景気動向、社会状況も常にチェックする必要があります。定年後で時間があり、自分で勉強しながら資産運用をしたいといった場合は別です。しかし、仕事を持ちながらそれだけの手間と労力を掛けなければいけないことは、自分で資産運用をするうえで大きなデメリットになります。

 

プロに資産運用を任せることのメリット

自分で資産運用をするほどの時間も労力もないといった場合は、プロに任せることになります。ただしプロに任せる場合でも、投資信託のように一部をプロに任せるものと、ヘッジファンドのようにすべてをプロに任せるものの2通りあります。

一部のみをプロに任せることのメリットは、発展途上国の株式や債券など個人運用では投資しにくい国や地域への投資も可能なことです。これにより投資の幅が広がり、利益を上げるチャンスも膨らみます。また少額からでも始められることもメリットの1つです。

すべてをプロに任せることのメリットは、投資にかかる手間と労力をすべてカットできることです。投資ですから必ずしも利益が出るとは限りませんが、プロの投資家に任せられる安心感は、大きなメリットといえるでしょう。

 

プロに資産運用を任せることのデメリット

対してプロに依頼することのデメリットですが、例えば投資信託の場合、一般的に投資の幅は広がりますが、販売手数料を支払ったからといって、リターンが必ずしも高いとは限りません。また自分自身がしっかりとした知識を持っていないと、金融機関に自分の考えを上手く伝えられない可能性もあります。

すべてをプロに任せる場合の一番のデメリットは、手数料の高さです。この辺りは自身の時間と手間とのトレードオフになるため、一概にはいえませんが、投資である以上、儲けが出ていなくても手数料負担が発生することは、プロに任せることのデメリットです。

 

分散投資のメリット

資産3,000万円以上ある人の資産運用方法について、どの程度の額を投資に回すのかによっても変わってきますが、自分で運用するべきか、プロに任せるべきかについては、ある程度めぼしがついたのではないでしょうか。

最後にどういった方法を取るにせよ、投資における重要なポイントについてご説明します。それは資産を分散して投資することです。

数万円~数十万円程度であれば、自分の好きな投資方法で1カ所だけに投資することも間違いではありません。しかし数百万円単位で投資をするとなると、もしその1カ所の投資先が暴落してしまった場合、大きな損失を被ることになります。複数に分散して投資をしていれば、大きく利益を上げることは難しいかもしれません。しかし、長期的な視点でみれば安定して利益を上げられる可能性が高く、現在の資産を目減りさせるリスクも大きくはありません。

どういった方法で投資するにせよ、分散投資をすることを心がけることをおすすめします。

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