2019.10.15
ライフプランニング
家計の見直しで変わるライフプラン
ライフプランの基礎知識
(概要)人生は思い通りに進むわけではありません。どんなに綿密にライフプランを立てていたとしても、突然のできごとで見直しを迫られる可能性は非常に高いといってよいでしょう。
基本的にライフプランは、予想外のできごとに備え多少の余裕を持って作成しますが、それでもどうしてもやりくりが難しくなってしまうこともあります。人生において、予想外の事が起きてしまった時にライフプランを変更する際のポイント、そして家計の中でも何を見直すべきかについてご説明します。
家計を見直すまえにやるべきこと
日々の生活の中で予想外の出費といえば、家族のケガや病気、車の事故や故障、親戚や友人等の冠婚葬祭などさまざまなものがあります。いざという時に備えて予備のお金を用意している人が多いとは思いますが、それでも予想外のことが連続して起これば、予備のお金が足りなくなってしまうこともあります。
ライフプランを作成し直す場合、いきなり収入を増やすのは難しいため、基本的にはいかに出費を減らすかを中心に考えると思います。通常であれば家計簿を見直すことになりますが、実はその前にやっておくべきことがあります。それはお金の出口を見直し、できる限りシンプルにすることです。
お金の出口とは、「何で支払うのか」ということです。基本的には「現金」「クレジットカード」「口座引き落とし」、最近では「電子マネー」と4つの支払い方法が考えられます。これをできるだけシンプルにしてから、家計を見直すようにします。なぜならお金の出口が多ければ多いほど支出の管理が複雑になり、支出額の把握がしづらくなってしまうからです。
特にクレジットカードでの支払いは、ポイントやマイルなど特典によって、また同様に電子マネーも種類によって使える店舗と使えない店舗があるため、使用する場所に応じて使い分ける事も多いと思います。そのため、何にいくら使っているのかを把握できず、気づいたら必要以上にお金を使ってしまっていたということになりがちです。
ポイントを貯めることで節約をしたいといった考えからだとは思いますが、全体で見ればかえって支出の管理がしづらくなる場合もあるため、できるだけお金の出口を減らし、シンプルにすることを心がけましょう。
家計を見直す際の項目とポイント(1)固定費
それでは、具体的に家計を見直す際の項目とポイントについて見ていきます。最初に見直すべき項目は、固定費です。固定費とは家賃や住宅ローン、保険、塾や学校の月謝、ネットサービスやスポーツクラブの利用料などが該当します。
この中で、見直すべきものはネットサービスやスポーツクラブなどの利用費です。特にネットサービスの利用料は、クレジット払いで引き落とされている、もしくは携帯電話の利用料に加算されているなど、気がつかないうちに支払ってしまっていることが少なくありません。
最近は明細が郵送されず、ネットで確認する場合もあり、「使ってもいないサービスの利用料を、何年も支払い続けていた」といったこともあります。必ず明細を確認し、使っていないサービスはすぐに解約しましょう。
保険料も、定期的に見直さないと無駄に支払っている場合があります。特にマイホームをローンで購入した場合、多くの人が団体信用生命保険に加入します。そうした際、それまで加入していた保険と内容によってはダブってしまうこともあります。専門家に相談のうえ、必要ない内容は見直すようにします。
家計を見直す際の項目とポイント(2)貯蓄
次に見直すべき項目は貯蓄です。結婚して子供が生まれると、マイホーム購入や教育資金など多額のお金がかかるイベントが増え、貯蓄にお金を回すのが難しいといった家庭も多いのではないでしょうか。
しかし予想外の出費に対応するためにも、ある程度の蓄えをしておくことは必要です。
現在の生活を圧迫するほどの額を貯蓄に回すのは現実的ではない為、職場に財形貯蓄があればそれを利用したり、銀行の積立定期預金などに自動振替をするサービスを始めるなど、計画的に貯蓄が出来る仕組みを作る事をおすすめします。
またその他、引出しは60歳以降になりますが、税金が優遇される仕組みのiDeCo(個人型確定拠出年金)を利用してこつこつ資金を積み立てておくと、後々の生活に余裕が生まれるかもしれません。