2020/02/21(金)
【やってはいけない資産形成#009】夢の配当生活…のはずが老後難民に?
カネの切れ目は縁の切れ目。愛情が豊かな家庭でも、うまくいかない家計には不幸が忍び寄るものです。このシリーズでは、本当にあった家計の事件を取り上げ、やってはいけなかった行動と、解決の手段を紹介します。
【お悩み】夢の配当生活の予定が、株価の下落で老後危機に!
伊藤肇さん(仮名)会社員・(58歳)
「40代の頃から株式投資を始め、将来は年金と配当収入でゆとりある生活の実現を目標に、コツコツ投資をしてきたんですが…」
そう言って暗い表情を見せる会社員の伊藤さん(58歳)です。
シニア世代と言われる年齢となり、定年が近づいてきた頃、ついに目標とする資産額に到達。後は予定していた高配当株式に投資するだけと、事前に見繕っていたいくつかの銘柄に投資しました。
ところが、わずか数カ月で相場が急落。株価は4割以上も下落してしまいました。
相場が反発して当時の推移に戻った今でも、伊藤さんが保有している株式資産は3割も減ったままで、評価損は数百万円。このまま保有していれば、いずれは元の株価に戻ると思いながらも、もし再び暴落が起きれば、老後の予定も考え直さなければならず、不安が募ります。
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